何らかのチームに属し、時にはリーダーになることもあると思います。
チームビルディングの最も基本的な部分にについてまとめます。
こんな方におすすめ
- チームビルディングの基本を知りたい方
- バス理論について知りたい方
チームとグループの違いとは
まずは、チームとグループの違いです。
グループというのは、複数の人の単なる集まりです。
一方でチームというのは、ある目的を達成するという意思を持ち集まった人/集められた人の集団のことを指します。
「スポーツグループ」とは言わずに、「スポーツチーム」と言うところでイメージしやすいと思います。
チームビルディングの基本3条件
ただ人が集まっているだけでは、チームとは言えません。
大切なのは「全員が、共通の目的を達成しようという意思を持つこと」。
目的を与えるだけでは、人は動きません。
その目的に「本気で取り組みたい」と思ってもらう必要があります。
そのために重要なのが、以下の3つのポイントです。
- ビジョン
- 大義名分
- スポンサー
わかりやすく、高校の部活動を例にして解説してみます。
ビジョン〜どこを目指すのか〜
まず必要なのは、「このチームで、何を目指すのか」という明確なビジョンです。
これは最も重要な要素で、次のようなポイントが求められます。
リーダーの強い想いとオリジナリティ
リーダーの強い想いが重要です。
自分の方針を大事にしなければ、リーダーシップは取れません。
自分の言葉で自分の想いを伝えられることが、メンバーの心を動かします。
さらに、そのビジョンが「このチームらしい」「他にはない」オリジナリティを持っていると、共感が広がります。
ワクワクするチャレンジング
ビジョンは、「それ、やってみたい!」と思えるワクワク感が大切です。
簡単にできそうな目標では、やる気は生まれません。
誰でも簡単にできるような目的では、そこになんとしても到達するのだという意思が醸成できません。
難しいからこそ、「みんなで力を合わせて達成しよう」と気持ちが一つになります。
具体的なイメージが湧く
ぼんやりした理想ではなく、誰が聞いても「なるほど」とイメージできることも大事です。
例:高校の部活動の場合
「県大会で優勝しよう」「甲子園に出場しよう」といった目標がビジョンになります。
ただし、近い将来に達成できそうなものだと「目標」にとどまってしまいます。
「全国に名前を知られるようなチームにしたい」といった、より未来を見据えたものが本当のビジョンです。
大義名分〜なぜそれをやるのか〜
大義名分というのは、なぜその目的をする必要があるのか、という理由の定義です。
「目指す理由」もまた、チームの動機付けには欠かせません。
どれだけ立派なビジョンがあっても、「なぜそれをやるのか」が納得できなければ、人は動きません。
例:高校の部活動の場合
・大会で結果を出せば、推薦入試に有利になる
・部の活躍が学校の評判を高める
・後輩たちに夢をつなげられる
といった「やる意味」が、大義名分になります。
目的とセットで、「それをやる理由」をきちんと伝えることが大切です。
スポンサー
最後に必要なのが、チームの外から支えてくれる「スポンサー」の存在です。
ここでいうスポンサーとは、資金提供者に限りません。
「応援してくれる人・サポートしてくれる組織」全般を指します。
例:高校の部活動の場合
学校自体が部活動の活動を支えてくれていることがスポンサーに当たります。
また、保護者やOB、地域の応援団なども、広い意味でのスポンサーです。
外部に応援してくれる存在があると、メンバーのモチベーションは大きく変わります。
まとめ
強いチームを作るには、次の3つが欠かせません。
- ビジョン:「ここを目指そう!」という明確でワクワクする未来像
- 大義名分:「なぜそれをやるのか」という納得できる理由
- スポンサー:活動を支え、応援してくれる人や組織の存在
これらが揃ってはじめて、ただの集まりが「本気で目的を達成するチーム」へと進化します。
チームづくりの落とし穴 〜要注意の「バス理論」〜
チームビルディングの要注意点としては、「バス理論」というものがあります。
これは簡単にいうと、チームを作っていく上で、「別のビジョンを持った人が同じチームにいると、そのチームはうまくいかない」というものです。
バス理論を修学旅行で例えてみると
例えば、30人のクラスで修学旅行の行き先を沖縄に選びました。
みんなで沖縄の旅行計画を立て、沖縄に行き楽しい修学旅行を過ごす!というのがクラスのビジョンになります。
いざ出発当日、空港へ向かうバスに全員が乗り込みました。
しかし、バスの中で数人が言い出します。
「やっぱ北海道の方がよかったなあ。暑いの苦手だし…」
「北海道なら海鮮もおいしいし、夜景も綺麗だよね。」
そうすると、その話を聞いた周りの生徒も、だんだん気持ちが揺らぎ始めます。
空港に着き、飛行機に乗って沖縄に着いたものの、クラス全体として北海道が良かったかなという雰囲気が漂い、なんだかクラス全体が旅行を楽しめないと言うわけです。
これが「バス理論」の落とし穴です。
対応策①:事前に3つのポイントを共有する
事前対応策としては、常に3条件をメンバーへ意識してもらうことです。
- どこを目指すのか(ビジョン)
- なぜそれをやるのか(大義名分)
- 誰が応援してくれるのか(スポンサー)
発生時の対策としては、まずはこの3つを改めて確認することです。
対応策②:迷いが出たときは原点に立ち返る
誰かが「違う目的地がよかった」と言い出したら、「みんなで沖縄と決めたよね」と丁寧に伝え、原点に立ち返らせることが重要です。
それでも、北海道!北海道!と言う場合は、チームから離れてもらうしかないでしょう。(修学旅行ではそのような訳にはいきませんが)
そうしなければ、上記のようにクラス全体として修学旅行が楽しめなくなってしまいます。
仕事でいうならば、本来の業務目的を達成できなくなることを意味します。
チームビルディングの基本とバス理論のまとめ
チームビルディングについてまとめました。
ビジョン、大義名分、スポンサーが大事です。
バス理論には要注意です!
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